人事管理システム(HCM)とは?導入タイミングやできることを解説
更新日 2026年05月25日

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Excelや紙の書類で人事情報を管理していると、従業員が増えるにつれて手間もミスも増えていきます。入退社のたびに複数のファイルを更新し、法改正のたびに書類を作り直すなど、作業に追われている人事担当者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、人事管理システム(HCM)とは何か、どんな業務に活用できるか、導入すべきタイミング、3つのタイプの違いをわかりやすく解説します。
こんな方に向けた記事です
- 人事管理システムとは何かを基礎からきちんと理解したい方
- 紙やExcelでの人事管理に限界を感じ始めた方
- どのタイミングで、どんな製品を選べばよいか知りたい方
- 人事管理システムを選ぶ際のポイントを詳しく知りたい方
- 有名な人事管理システムの導入事例を把握したい方
人事管理システム(HCM)とは?

人事管理システム(HCM)とは、従業員の基本情報(氏名・住所・雇用形態など)や人事異動・評価・スキル情報を管理できるシステムです。紙やExcelで行っていた人事業務をデジタル化し、入退社手続きのペーパーレス化・電子申請・タレントマネジメントまでを効率化できます。
HCMという名称は「Human Capital Management(ヒューマン・キャピタル・マネジメント)」の略で、従業員を企業の重要な資本として捉え、その情報を一元管理・戦略的に活用するという考え方に基づいています。
かつては、ERPのように大規模な企業で使う基幹システム的な色合いが強かったですが、中小企業でも導入しやすい価格帯の製品が増えており、専任の人事担当者がいない企業でも使いやすい設計のサービスが充実してきました。
労務管理システムとの違い
なお、「人事管理システム」と「労務管理システム」は混同されがちですが、定義上は異なる分類になります。前者が採用や評価・スキル管理など人材の活用・育成に関する機能まで含むのに対し、後者は給与計算や社会保険手続きなど「労働条件の管理」に特化しています。両者の機能を統合した製品も多く、近年は まとめて人事管理システム(HCM)と呼ばれるケースが増えています。
比較項目 | 人事管理システム(HCM) | 労務管理システム |
|---|---|---|
主な管理対象 | 従業員情報・評価・スキル・タレントマネジメント | 給与・勤怠・社会保険・雇用契約 |
主な利用目的 | 人材の活用・育成・組織力向上 | 法令遵守・業務効率化 |
対象ユーザー | 人事部・経営層・現場マネージャー | 人事部・経理部 |
代表的な製品 | カオナビ・HRBrain・COMPANY | SmartHR・ジョブカン労務HR・freee人事労務 |
人事管理システムで「できること」を業務別に解説
ここからは、人事管理システムで実際にできることを業務別に解説します。製品によって対応範囲は異なりますが、代表的な機能を確認しておくことで、自社に必要な機能が明確になります。
機能 | できること |
|---|---|
雇用契約書や社会保険手続きなどをシステム上で申請・管理できる | |
氏名、住所、家族情報、所属、役職、マイナンバーなどを一元管理できる | |
目標設定から評価、フィードバックまでをシステム上で管理できる | |
従業員のスキル、経験、資格などを可視化し、人材配置や育成に活用できる | |
給与計算ソフトや勤怠管理システムと連携し、データの二重入力を防げる |
入退社手続き・電子申請
人事管理システムが最も得意とする業務のひとつが、入退社手続きのデジタル化・電子申請です。従来は紙の書類と郵送でや りとりしていた雇用契約書や社会保険の手続きを、システム上で完結させることができます。
たとえば、入社時に新入社員自身がシステムへ直接情報を入力すると、そのデータが雇用契約書・社会保険申請書・各種台帳へ自動で反映できます。役所への電子申請(e-Gov連携)にも対応している製品が多く、窓口に出向く手間を省けるのが大きなメリットです。
従業員データベース管理
従業員の氏名・住所・家族情報・マイナンバーなどの情報を一か所に集約し、常に最新の状態で管理できます。住所変更のような手続きも、システムがあれば従業員自身が変更してすぐツール上で申請できるため、改めて入力する必要がありません。
役職・所属・入社年月などの履歴管理も可能なため、「3年前はどの部署に所属していたか」といった過去の情報もすぐに確認できます。マイナンバーなどの機密性の高い情報も、権限ごとに管理可能なので情報漏洩の心配も最小限に抑えられるのが魅力です。
人事評価・目標管理
目標設定から評価・フィードバックまでの一連のプロセスを、システム上で管理できます。人事評価機能はオプションになるケースも多いため、自社に必要か検討したうえで利用しましょう。紙や個別のExcelで回収・集計・フィードバックまで行っていた評価シートをデジタル化し、その管理を自動化できるのが大きな魅力です。
MBO・OKR、コンピテンシー評価など、自社の評価制度に合わせて運用できる製品も多く、評価結果は蓄積されるため、昇給・昇格の検討時に過去データをもとにした公平な判断がしやすくなります。
タレントマネジメント
従業員のスキル・経験・資格などを可視化し、人材育成や配置の意思決定に活用できます。タレントマネジメント機能では、社員のスキルマップを作成し、「このプロジェクトに必要なスキルを持つ人材」をすぐに検索できます。
タレントマネジメント機能は従業員が300名を超えた中堅・大企業で特に威力を発揮します。はじめての導入では「入退社手続きの効率化」から始め、組織が成長してから機能を追加していく段階的な導入がおすすめです。
給与計算・勤怠管理システムとの連携
人事管理システム単体では給与計算や勤怠管理を行わない製品が多いですが、専用ソフトと連携することでデータの二重入力をなくせます。同一ベンダーが人事・給与・勤怠のすべてを提供している一体型サービスを選ぶと、連携の手間なくシームレスに使えます。freee人事労務やマネーフォワード クラウド人事管理などが代表例です。既存のシステムを残したい場合は、API連携の可否を導入前に必ず確認しましょう。
人事管理システムが必要になる3つのタイミング

「必要だとわかっていても、いつ導入すればよいのかわからない」という声は多く聞 かれます。人事管理システムの導入を本格的に検討すべきタイミングは、主に3つのサインで判断できます。
サイン①:従業員が増えて、管理の手間が限界になってきた
従業員が20〜30名を超えたあたりから、Excelや紙での管理が煩雑になりやすくなります。情報の転記ミス・更新もれ・ファイル管理の混乱が増えてきたら、システム化を検討する時期です。特に入退社の頻度が高い企業では、手続きの漏れがコンプライアンスリスクに直結するため、早めの対応が賢明でしょう。
サイン②:法改正への対応に追われるようになった
電子帳簿保存法の改正や社会保険の電子申請義務化など、近年は法改正のペースが速まっています。都度、自分で改正内容を確認して書類を更新する工数が重荷になってきたなら、自動アップデートに対応したクラウド型システムの導入が効果を発揮します。改正漏れによるペナルティリスクを減らせるという面でも、早期の対応がおすすめです。
サイン③:テレワーク導入で、紙の書類のやりとりが困難になった
在宅勤務の普及により、紙の書類を郵送・押印するフローが機能しにくくなっています。電子申請・電子署名に対応したシステムに移行することで、場所を問わず手続きを完結できるようになります。クラウド型の人事管理システムはテレワーク環境と特に相性がよく、リモートでの入社手続きや各種申請も円滑に進めることができます。
これらのサインが1つでも当てはまるようなら、まず無料トライアルで自社に合った製品を試してみることをおすすめします。複数の製品を並行して試し、現場の担当者も含めた操作感を確認してから導入を決めると失敗が少なくなるでしょう。
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人事管理システムを導入するメリット・デメリット
ここからは、人事管理システムを導入することで得られるメリットと、事前に把握しておきたいデメリット・注意点をそれぞれ解説します。
導入するメリット
メリット①業務効率化・工数削減
最も直接的なメリットは、繰り返し発生する手作業の自動化です。入退社手続き・年末調整・社会保険の申請など、担当者が毎回手作業で対応していた業務がシステム上で完結するようになります。削減された時間を採用・育成など付加価値の高い業務に充てることができ、特に少人数で人事業務を兼務している中小企業では、この効果が顕著に現れます。
メリット②人的ミスの削減
手作業で発生しやすいデータの転記ミス・入力漏れを大幅に減らせます。一度登録した情報が連携している帳票や申請書に自動反映されるため、同じデータを複数の場所に手入力する必要がなくなります。マイナンバーの収集・管理のように厳格な取り扱いが求められる情報も、システムの権限管理のもとで安全に扱えるようになるでしょう。
メリット③人材データの一元管理と活用
従業員に関するさまざまな情報を一か所に集約し、必要なときにすぐに引き出せる状態を作れます。情報が複数の担当者・ファイル・システムに分散していると、正確な状況把握が困難です。一元管理によって、人員計画の策定・ポジションに合う人材の検索・育成計画の立案など、データを経営判断に活用できるようになります。
導入するデメリット
デメリット①初期設定・移行の工数がかかる
既存データのシステム移行や、各種マスタ設定・権限設定などの初期設定には数週間〜数か月の作業が伴います。特にオンプレミス型では要件定義から導入完了まで半年以上かかることもあります。導入スケジュールは余裕を持って組み、繁忙期を避けたタイミングで進めるとよいでしょう。
デメリット②現場への定着に時間がかかることがある
システムは導入しただけでは機能しません。従業員がセルフサービスで情報入力・申請できるよう、マニュアルの整備や研修の実施が必要です。無料トライアル期間中に管理者だけでなく一般の従業員にも実際に使ってもらい、使いやすさを確認することを強くおすすめします。
デメリット③既存システムとの連携確認が必要
給与計算・勤怠管理・採用管理など既存のシステムとの連携ができない場合、二重入力が発生して逆 に工数が増えることがあります。導入前に連携可否を必ず確認し、連携できない場合はAPI対応製品への移行や、同一ベンダーの一体型サービスへの切り替えを検討しましょう。
人事管理システムの3つのタイプ【どれから始めるか】

ここからは、人事管理システムの3つのタイプと、自社にどのタイプが向いているかの判断基準を解説します。タイプを正しく理解しておくことで、「機能が多すぎて使いこなせない」「必要な機能が足りない」といった導入後の後悔を防げます。
あなたの状況 | 向いているタイプ |
|---|---|
専任の担当者がおらず、まずペーパーレス化から始めたい | |
評価制度を整えたい・人材育成データを活用したい | |
複数拠点・大規模データ・独自の人事制度への対応が必要 |
労務管理型(〜300名規模の企業向け)
入退社手続きや電子申請、マイナンバー管理など「労務管理」に関係する業務機能が充実しているタイプです。まずは基本的な人事関連業務をシステム化するところから始めたい企業に向いており、操作がシンプルで現場に定着しやすい製品が多い傾向があります。
コストを抑えながら導入できる製品が多く、クラウド型で月額数百円/名から始められます。SmartHR・ジョブカン労務HR・オフィスステーション労務・freee人事労務などが代表的な製品です。「まず紙の書類をなくしたい」「電子申請に対応したい」「年末調整の工数を減らしたい」といった明確な課題がある場合は、この労務管理型からスタートするのがベストな選択でしょう。
タレントマネジメント型(100名〜中堅企業向け)
人材評価・スキルマップ・配置計画・エンゲージメント管理など、タレントマネジメント機能を備えたタイプです。基本的な労務管理機能も搭載しており、人材情報を経営に活かしたいフェーズで選ばれます。
カオナビ・HRBrainなどが代表例です。顔写真を使った直感的な配置シミュレーションや、評価データと研修履歴の紐づけなど、人材育成を強化したい中堅企業に向いています。「離職率を下げたい」「次世代リーダーを計画的に育てたい」「人材配置の精度を上げたい」という経営課題を持つ企業には、このタイプが強い味方になるでしょう。
統合型(HCM)(300名〜大企業向け)
労務管理・勤怠・給与計算・タレントマネジメントを一体化した包括的な機能を提供するタイプです。企業特有の人材評価制度やワークフローにも対応しており、大規模組織の複雑な人事業務を一元管理できます。
COMPANYやSAP SuccessFactorsなどが代表例です。数千〜数万人規模の組織で全体業務のDX化をしたい中堅〜大企業に向いています。初期費用や導入期間が大きくなる分、長期的な視点でのシステム選定が重要です。独自の給与体系・複数拠点・グループ会社間の人材管理など、標準的な製品では対応が難しい要件がある場合に検討しましょう。
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人事管理システムの選び方

人事管理システムは製品数が多く、機能も多岐にわたるため、どれを選ぶべきか迷いやすいです。ここでは、導入後に「こんなはずじゃなかった」とならないための7つの選定ポイントを解説します。各ポイントをより深く掘り下げます。
選び方7つのポイント
解決したい課題を「業務レベル」で具体化する
最初のステップは、「なぜシステムが必要か」を業務レベルで明確にすることです。「なんとなく便利そう」「他社が使っているから」という理由で選ぶと、現場に定着せず活用が進まないリスクがあります。
たとえば、「入退社手続きの紙書類の回収に毎回 1 週間かかっている」「年末調整のたびに差し戻しが多発している」「従業員が増えて複数の Excel ファイルの管理が混乱している」など、具体的な課題に落とし込むことが重要です。課題が明確になると、その課題を解決できる機能を持つ製品に絞り込めるため、製品比較の精度が上がります。
企業規模と成長フェーズに合ったタイプを選ぶ
人事管理システムには大きく 3 つのタイプがあります。「労務管理型(〜300名向け)」「タレントマネジメント型(100名〜中堅向け)」「統合型 HCM(300名〜大企業向け)」です。現在の規模に合ったタイプを選ぶことが基本ですが、同時に 2〜3 年後の組織規模も見据えることが重要です。
30名の会社が将来200名規模を目指すなら、労務管理型からスタートしながら機能拡張が容易な製品を選ぶか、最初からタレントマネジメント機能も備えた製品を導入しておく選択肢があります。移行コストや再導入の手間を避けるためにも、将来の成長ロードマップを踏まえた選定が欠かせません。
連携性(既存システムとのデータ連携)を確認する
人事管理システムは単独で使うので はなく、給与計算・勤怠管理・採用管理など周辺システムと連携して初めて真価を発揮します。連携が取れないと、同じデータを複数のシステムに手動で入力する「二重入力」が発生し、工数削減どころか業務が増えてしまいます。
選定の際は「現在使っているシステムと連携できるか(API 連携の有無)」を必ず確認しましょう。同一ベンダーが給与・勤怠・人事をまとめて提供している場合は連携がシームレスで導入しやすい半面、既存システムを全部切り替えるコストが発生することもあります。連携範囲と切り替えコストのバランスを検討してから決断しましょう。
操作性と現場定着のしやすさを重視する
人事管理システムは、担当者だけでなく一般従業員も入力・申請のために使います。UIが複雑だったり操作方法がわかりにくかったりすると、従業員が敬遠してしまい、結局担当者が全部手入力するという本末転倒な状況になりがちです。
操作性を確かめる最善の方法は、無料トライアル期間中に実際の現場スタッフに使ってもらうことです。「説明なしで入力できるか」「スマートフォンでも操作しやすいか」「問い合わせ先がわかりやすいか」をチェックしてみてください。現場からの「使いやすい」という声が出ない製品は、導入後の定着に苦労する可能性が高いです。
費用体系・初期費用・ランニングコストを比較する
クラウド型人事管理システムの料金相場は月額300〜500円/名が一般的です。30名規模なら月1〜1.5万円、100名規模なら月3〜5万円程度が目安になります。ただし、これは基本料金であり、オプション機能の追加や初期設定費、カスタマイズ費などが別途発生するケースがほとんどです。
選定の際は「総コスト(3年間の合計)」で比較することをおすすめします。また、デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)導入補助金(最大 450 万円)の対象製品かどうかも確認しておきましょう。対象製品であれば初期費用の一部を補助金で賄えるため、導入ハードルを大きく下げることができます。
セキュリティ水準と法改正への自動対応を確認する
人事管理システムは従業員のマイナンバー・給与・評価など、極めて機密性の高い情報を扱います。情報漏洩が発生した場合の社会的ダメージは大きいため、セキュリティ体制は必ずチェックすべきポイントです。
確認事項は「ISMS やプライバシーマークの取得状況」「データの暗号化対応」「IP アドレス制限や二段階認証」「操作ログの記録・保存」などです。また、社会保険の電子申請義務化・育児介護休業法の改正など近年は法改正が頻繁に行われています。クラウド型製品であれば法改正への自動アップデートが標準装備されているため、担当者が改正内容を都度確認して手動更新する手間がなくなります。
導入後のサポート体制を確認する
システムを導入した後の「困ったときに頼れるか」も重要な選定基準です。特に初めてシステムを導入する企業では、初期設定の代行・マニュアルの充実度・電話やチャットでのサポート対応が導入の成否を大きく左右します。
無料プランや低価格プランではサポートが制限されているケースも多 いため、サポートの範囲と対応時間を事前に確認しておきましょう。また、導入後に従業員向けの操作マニュアルを提供してくれるか、オンボーディング支援が手厚いかも確認すると安心です。大手ベンダーの製品であれば認定パートナーが支援してくれるケースもあります。
人事管理システムの導入事例
実際に人事管理システムを導入した企業の事例を紹介します。規模・業種・活用目的がそれぞれ異なるため、自社に近い事例を参考にしてみてください。
人事管理システム(HCM)の導入事例4つ
- 「SmartHR」:加和太建設株式会社(建設業、従業員数約200人)
- 「カオナビ」:学校法人立命館(教育業、従業員数800人ほど)
- 「HRBrain」:株式会社大光銀行(金融業、従業員総数1,000人以上)
- 「freee人事労務」:株式会社おのざき(小売業、従業員数90人)
「SmartHR」:加和太建設株式会社(建設業、従業員数約200人)
創業70年超の静岡の老舗ゼネコン。経済産業省から「地域未来牽引企業」に認定されるほど先進的な経営で知られますが、採用を加速した結果、労務業務のミスが増え、担当者が入社手続き・書類作成・年末調整に追われ、本来やりたかった社員教育に手が回らない状態に陥っていました。
【導入前の課題】
採用増加に伴い同じ情報を何度も書かせる反復書類作業が激増。ミスの連発と膨大な手作業で担当者が疲弊し、人事本来の業務に集中できなかった。
【導入後の効果】
労務管理の作業時間を 80%削減。書類ミスや煩雑な手続きが全て解消され、浮いた時間で社員教育施策をゼロからスタートできた。
「カオナビ」:学校法人立命館(教育業、従業員数800人ほど)
学校法人立命館は小学校から大学までグループ7校を運営する大規模学校法人。約800名の教職員の人材データが紙・Excelに散在し、「情報はあるが使えない」状態が続いていました。人事異動の検討が始まるたびに大量の紙を引っ張り出す作業が発生し、現場・人事双方の負担になっていました。
【導入前の課題】
人事異動に必要な資料を準備するだけで1週間を要していた。各校ごとにデータ形式がバラバラで、グループ全体を横断した人材把握が事実上不可能な状態だった
【導入後の効果】
異動準備期間:1週間→1時間(約1/168に短縮)、異動関連資料の作成時間:1/30に削減できた。年間200通超の学内郵送を廃止しダンボール60箱分の紙資料を廃棄できた。
「HR Brain」:株式会社大光銀行(金融業、従業員総数1,000人以上)
大光銀行は新潟県を中心に展開する地方銀行(正社員約850名・総員1,300名)。中期経営計画で「組織・人材改革」を掲げましたが、人材情報がExcel・メール・紙書類にバラバラに散在しており、意思決定に使えるデータを揃えるだけで数ヶ月かかるという状況でした。
【導入前の課題】
人材配置の検討に必要なデータの収集・加工に3〜4ヶ月。情報がバラバラのまま現場から上がってくるため、人事部が「ワンストップの相談窓口」として機能できず、戦略人事への転換が進んでいなかった
【導入後の効果】
データ収集や加工期間が3〜4ヶ月→1ヶ月未満に短縮。人事業務工数全体を7割ほど削減できた。
【具体的な活用場面】
残業が多発していた部署の問題解決に活用。HRBrain上で当該業務のスキルを持つ人材を即座に検索し、適任者を異動させることで問題を解決。人事情報のワンストップ化が進み、現場からの「人事に相談すればすぐに動いてくれる」という信頼感が生まれた
「freee人事労務」:株式会社おのざき(小売業、従業員数90人)
水産品の製造・販売を手がける株式会社おのざき。導入時点では16年連続赤字という厳しい経営状況の中、経営改善の一環として人事労務のデジタル化に踏み切りました。「コストをかけてシステムを入れる余裕はないが、このままでは回らない」というギリギリの判断で選びました。
【導入前の課題】
給与計算に丸1日かかり、経理スタッフ6名が人事労務事務に忙殺されていた。本来の経営改善や商品開発に人材を使えない悪循環が続いていた。
【導入後の効果】
給与計算時間が1日から30分程度にまで短縮(1/16 に)できた。経理体制も6名→2〜3名に縮小できたため、浮いた人的リソースを経営改善業務へ再配置することが可能に。赤字体質からの脱却に向けた土台づくりの一端を担った事例。
タイプごとのおすすめ製品を比較するには
ここまで、人事管理システムの基本的な知識を解説しました。実際にどの製品が自社に向いているかを知りたい方は、以下の比較記事をご参照ください。SmartHR・カオナビ・COMPANYなど主要10製品を企業規模・機能・料金別に詳しく比較しています。
比較記事では、おすすめの人事管理システム製品や料金相場(クラウド型300〜500円/名・オンプレミス型100万円〜)、導入時の失敗パターンも詳しく解説しています。本記事と合わせてご活用ください。
最適なサービスをプロが選定します!
人事管理システム(HCM)の導入は初めてですか?
著者
人事DX最強ナビ編集部
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