英語・多言語対応の人事管理システム5選!人事管理システムの表記も解説
更新日 2026年06月11日

人事管理システムは英語で「HRIS」「HRMS」「HCM」のいずれかで表現されます。外国人従業員の採用増加や海外拠点の管理 ニーズが高まる中、英語UIに対応した人事管理システムを探している企業が増えています。
本記事では3つの用語の意味と違いをわかりやすく解説し、英語対応のおすすめシステムを5選紹介します。自社に合ったシステムを選ぶポイントも解説しているので、導入・乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。
人事管理システムは英語で主に「HRIS(Human Resource Information System)」「HRMS(Human Resource Management System)」「HCM(Human Capital Management)」の3つの用語で表現されます。それぞれ機能の範囲が異なるため、まず違いを確認しておきましょう。
用語 | 読み方 | 日本語訳 | 機能範囲 |
|---|
HRIS | ヒーリス | 人事情報システム | 基本情報管理・雇用管理に特化 |
HRMS | ハームス | 人事管理システム | HRIS+給与・勤怠管理 |
HCM | エイチシーエム | 人的資本管理 | HRMS+採用・育成・評価・配置 |
日本語の「人事管理システム」に最も近いのはHRMSですが、近年はタレントマネジメントまで含む広義のHCMが主流になっています。WorkdayやSAP SuccessFactorsなどのグローバルツールは「HCM」として分類されることがほとんどです。
なお、日本の人事管理システムには大きく3つのタイプがあります。

①入退社手続きや電子申請に特化した「労務管理型」、②評価・スキル管理・配置計画を担う「タレントマネジメント型」、③両者を統合した「統合型HCM」です。英語対応の深さはタイプによっても異なるため、自社のニーズと照らし合わせてシステムを選んでください。
ここでは、人事 管理システムの英語表記ではなく、英語に対応する主要人事管理システムを5つまとめました。管理者画面だけでなく従業員セルフサービス画面の英語対応範囲も確認したうえで、自社の状況に合ったシステムを選んでください。
サービス名 | タイプ | 英語対応範囲 | 月額費用 | 対象規模 |
|---|
Workday | 統合型HCM | 全機能・37言語以上対応 | 要問い合わせ | 大企業 |
SAP SuccessFactors | 統合型HCM | 全機能・多言語対応 | 要問い合わせ | 中堅〜大企業 |
SmartHR | 労務管理型 | 管理者・従業員画面とも多言語対応 | 要問い合わせ(従業員数による) | 中小〜中堅 |
カオナビ | タレントマネジメント型 | 従業員入力画面の英語・中国語対応 | 要問い合わせ | 中堅〜大企業 |
HRBrain | タレントマネジメント型 | 従業員入力画面の英語・中国語対応 | 要問い合わせ | 中堅〜大企業 |
英語対応の人事管理システムを自社に合わせて、探して欲しい方は以下の質問にご回答ください。質問に答えるだけで、あなたの要件に合った最適な人事管理システムを6つまでご紹介します。
ここからは、比較表で紹介した5つのシステムをそれぞれ詳しく解説します。特徴・料金・向いている企業の3点をまとめているので、比較検討の参考にしてください。
- Workday
- SAP SuccessFactors HCM
- SmartHR
- カオナビ
- HRBrain
Workday
Workday,inc
出典:Workday https://www.workday.com/ja-jp/homepage.html
Workdayは、Workday, Inc.が提供するグローバル企業で標準的に採用されている人事管理システムです。ユ ーザーが希望の言語を選択すると、画面全体が自動でその言語に切り替わる仕組みを採用しており、多国籍企業がグローバルで統一した人事管理システムを運用する際の有力な選択肢となっています。37言語への対応を実現しており、現在もさらに拡張が続いています。
・37以上の言語に対応し、ユーザーが自分で表示言語を選べる
・採用・評価・給与・学習など人事全領域を一つのプラットフォームで管理できる
・AIを活用したスキル管理・人員計画機能も搭載
主な機能
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
SAP SuccessFactors HCM
SAPジャパン株式会社
出典:SAP SuccessFactors HCM https://www.sap.com/japan/index.html
SAP SuccessFactors HCMは、SAP社が提供する世界200か国以上で利用される人事管理システムです。採用・オンボーディング・評価・学習・給与まで網羅したモジュール構成が特徴で、多言語・多通貨に対応しています。SAP ERPとのシームレスな連携が強みであり、すでにSAP ERPを導入している大手製造業・金融機関などへの親和性が非常に高いシステムです。
・英語を含む多数の言語に対応し、グローバル企業の人事運用を支援する
・各国の従業員情報を統一フォーマットで管理できる
・組織図やタレント情報を可視化し、グローバルな人材配置を最適化できる
主な機能
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
SmartHR
株式会社SmartHR
出典:SmartHR https://smarthr.jp/
無料プランあり
トライアル あり
IT導入補助金対象
上場企業導入実績あり
SmartHRは、株式会社SmartHRが提供する英語UIも備えたクラウド型の人事管理システムです。対応言語を順次拡大し、現在は日本語のほかに英語・ベトナム語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)・ポルトガル語・インドネシア語などに対応しています。初期費用0円から始められ、中小〜中堅企業の外国人採用対応に最適なシステムです。
・従業員自身が操作する画面を対応言語に切り替えて利用できる
・「日本国内で外国人従業員を受け入れる企業」向けの機能
・他のSmartHR機能と連携し、人事・労務情報を統合管理できる
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- 導入支援・運用支援あり
- スキル管理
- 組織サーベイ
カオナビ
株式会社カオナビ
出典:カオナビ https://www.kaonavi.jp/
カオナビは、株式会社カオナビが提供するタレントマネジメント型の人事管理システムです。評価・面談・スキル管理・人材配置に強みを持ちます。英語版をリリースしており、ユーザーごとに日本語・英語の表示を切り替えられる仕様です。現在は日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)に対応しており、グローバルな人材管理に利用できます。
・PCでもスマホでもユーザーごとに表示言語を切り替えられる
・対応言語は3言語(英語・中国語2種)で国内の外国人従業員向け
・人事評価や人材配置やモチベーション分析をカスタマイズ可能
主な機能
- 電話サポートあり
- 明細配信・照会
- 電話サポートあり
- 導入支援・運用支援あり
HRBrain
株式会社HRBrain
出典:HRBrain https://www.hrbrain.jp/
トライアルあり
IT導入補助金対象
上場企業導入実績あり
HRBrainは、株式会社HRBrainが提供する人事管理システムです。多言語化ソリューション「WOVN.io」と連携した多言語対応プランを提供しており、英語・中国語(簡体字・繁体字)に対応しています。外国籍従業員を抱える企業でも利用しやすく、人事情報の管理から人事評価まで幅広い業務を支援します。
・英語・中国語(簡体字・繁体字)に対応し、外国籍従業員が利用しやすい
・人事評価や社員名簿、アンケート機能で多言語表示に対応
・スマートフォンのブラウザからも利用でき直感的に操作しやすい
主な機能
- 組織サーベイ
- 導入支援・運用支援あり
- 電話サポートあり
- 簡易検索
英語対応のシステムが必要になる場面は主に3つあります。自社の状況と照らし合わせながら確認してみてください。
- 外国人労働者・グローバル採用が増えている企業
- 海外拠点・グループ会社を管理している企業
- 社内の公用語を英語にしている企業
日本国内での外国人採用が増加している企業では、入退社手続きや申請フロー・通知メールが日本語のみだと対応が困難になります。英語UIに対応したシステムを導入することで、外国人従業員が自分で手続きを完結できるようになり、人事担当者の通訳・代行作業を大幅に減らすことができます。
海外拠点の従業員情報を日本の人事部が一元管理したい場合、英語対応のシステムは不可欠です。WorkdayやSAP SuccessFactorsのようなグローバルHCMであれば、複数拠点のデータを単一プラットフォームで管理でき、レポーティングも統一できます。
楽天・メルカリ・LINEヤフーなど、社内英語公用語化を進める企業では、人事システムの日本語メニューが外国籍社員の障壁になることがあります。従業員画面も含めて英語に統一できるシステムを選ぶことが重要です。
英語や多言語対応の人事管理システムを選ぶ際は、業務範囲・UI/UX・システム連携・権限設定・サポート体制という一般的な5つの選定軸に加え、英語対応特有の以下のポイントを確認することが重要です。
英語・多言語対応の人事管理システム3つの比較ポイント
- 管理者画面・従業員画面の英語対応範囲を確認する
- 日本の労働法への準拠を確認する
- グローバルHCMとの連携要件を整理する
英語対応といっても、管理者向けの設定画面のみ対応しているケースや、従業員のセルフサービス画面・通知メールまで英語対応しているケースなど、対応範囲はシステムによって大きく異なります。外国人従業員に自ら手続きをしてもらいたい場合は、従業員向け画面と通知メールの英語対応を必ず確認しましょう。
グローバルHCMを導入する際は、日本の労働基準法・マイナンバー制度・社会保険手続きに準拠した機能が揃っているかを必ず確認してください。海外製ツールは日本の法令対応が後手に回ることがあるため、日本語サポート窓口の有無も判断材料になります。
海外拠点の人事データを統合したい場合は、WorkdayやSAP SuccessFactorsなどとのAPI連携が可能かを事前に確認してください。国内単体システムを選ぶ場合でも、将来的な連携拡張を見越した設計が必要です。
英語対応の人事管理システムによくある疑問(FAQ)
A.使えますが、日本の労働法 ・社会保険制度への対応に差があるため注意が必要です。海外製ツールであっても日本向けの法令対応オプションを持つ製品は増えており、導入前に日本対応の範囲を確認することをおすすめします。
Q.外国人従業員のマイナンバー管理はどうすればよいですか?
A.マイナンバーは中長期在留資格を持つ外国人にも付番されます。英語UIに対応したシステムでも、マイナンバー収集・管理・廃棄のフローが日本の法令に沿って設計されているかを確認してください。SmartHRなど国内製システムはこの点に強みがあります。
A.グローバルHCM(WorkdayやSAP SuccessFactors)は大企業向けで費用も高い傾向がありますが、SmartHRのように国内システムでも英語UIを追加費用なしで提供しているケースもあります。まずは自社の規模と英語対応の必要範囲を整理してから各社に問い合わせてみてください。
人事管理システムは英語でHRIS・HRMS・HCMと呼ばれ、機能の広さに応じて使い分けられています。英語対応システムを選ぶ際は、管理者画面だけでなく従業員セルフサービス画面の対応範囲と、日本の労働法への準拠状況を必ず確認しましょう。
外国人採用が中心の中小〜中堅企業にはSmartHR・カオナビ、グローバル展開する大企業にはWorkday・SAP SuccessFactorsが有力な候補です。まずは複数サービスに資料請求・無料デモを依頼して比較することをおすすめします。従業員画面も含めて英語に統一できるシステムを選ぶことが重要です。
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